2014年9月10日
「こうありたい」という願望から「こうでなければいけない」という強迫観念が生じ、
結果、自身を精神的に追い詰めてしまうことがある。
理想から目標が生まれ、その目標を達成するための課題と向き合う今この瞬間、
そこに理想との隔たりが生じているという事実をありのまま受け入れなければならない。
善悪是非判断を介さず、自己とそれ以外との違いだけを認識することに努め、
まずは全てを受け入れるだけの器を養う。
意志が強権的であってはならず、心が豊かになることこそ優先されなければならない。
豊かな心とは感謝の心。
理由付けを伴わない、生きとし生けるもの一つ一つへの感謝の念を抱く心である。
そしてそこには当然、自身への感謝も同等のものとして含まれる。
「受け入れられない」という先入観から不安や心配事が生まれる。
いずれ向き合わなければならない課題を受け入れる覚悟と、
その覚悟を養う勇気を持つこと。
「時間がかかっても必ず克服する」という信念があれば、何も恐れることはない。
また、ほとんどの不安や心配事は、自身から生じた錯覚でしかない。
「受け入れられない」と思うことも、その背後関係を知れば受け入れられる、
つまり感謝の念を以って見据えることができるようになる。
自己を滅するのではなく、自己とそれ以外とが混在している状態を受け入れる。