岡田琢朗 ― プロフィール

大阪府堺市出身。幼少より大阪音楽大学付属音楽学園(現音楽院)においてチェロを学び、2009 年よりドイツ、バイエルン州アウクスブルク大学レオポルド・モーツァルト学院に在籍。

2014 年に同大学を首席で卒業してからは、チェロ専攻として同大学マスター課程、加えて室内楽専攻としてザール音楽大学マスター課程にそれぞれ在籍。

これまでにチェロを熊本由美子、斉藤建寛、ハルトムート・トゥルンドレの各氏に、室内楽をエフゲニア・ルビーノヴァ、クリストフ・ヘンシェル(ヘンシェル弦楽四重奏団)、タテヴィック・モカチアンの各氏に師事し、ユリウス・ベルガー、ヴォルフガング・ベッチャー、ウェンシン・ヤン他各氏のマスタークラスを修了。

ソリストまたはアンサンブル奏者として、大阪・東京・兵庫・長野など、これまで国内各地において演奏活動を展開し、在学中はアウクスブルク市立歌劇場におけるオペラ公演や、オーケストラプロジェクト“ウニ・コルデ”などにおいて首席奏者を歴任。その後室内楽の分野でも様々なコンサートプロジェクトへの出演を担い、自身が主宰するピアノトリオ「ターリストリオ」を中心に、ドイツ、スイス、ルクセンブルク、オランダなど各国で幅広いジャンルの演奏に携わる。

また、ヴィルフリード・ヒラー氏やグラハム・ウォーターハウス氏といった現代を代表する作曲家とも交流し、各氏の作品の実演を担った他、ヘンシェル弦楽四重奏団やヴァイオリニストの松野迅氏、ギタリストの田嶌道夫氏といった著名なアーティストとも共演を重ねている。

2019年、ゼーリゲンシュタット弦楽音楽祭からの招聘により同音楽祭に出演し、ヘンシェルQ25周年記念賞を受賞。また同年には、東京藝術大学学長(当時)澤和樹氏のミュンヘン国立音楽大学とのトップ会談に同行し、同氏訪独時の現地サポート役を担った他、同氏指揮によるニュンフェンブルク・フェスティバルオーケストラにおいては、同氏との共演に加えスピーチの同時通訳を担当。

2022年9月、アウクスブルクにおける新しい音楽祭「Kulturtag am alten Gaswerk」の助監督に就任、同音楽祭はバイエルン放送や南ドイツ新聞など、大手各メディアで注目され、大盛況のうちに幕を下ろした。ドイツで新たに発足された前衛オペラ楽団「Opernmacher」のソリストへの抜擢や、2018年より2023年まで公財ディーセン音楽学校講師に就任するなど後進の指導にも尽力。これまでにもドイツ国内最大級の青少年コンクール「Jugend musiziert」チェロ部門へ地区大会・州大会優勝者、連邦大会出場者を輩出するなど、革新的な企画の運営や教育分野においてもそのスキルを如何なく発揮する。

この他、日独文化交流の新しい形を日々模索し、アンサンブル音楽のプロでありながら日本人特有の発想や価値観を発信する講師としての活動も展開。講演会の開催はドイツ全土に及び、ウィークリーセミナーはドイツ各州政府より研修休暇制度に基づいた研修プログラムに認定されている。2つの異なる文化を対比することで新たな価値を創造しようとする試みはこれまでも様々なメディアで取り上げられ、ラジオや雑誌、新聞等のコラムにてインタビューが掲載される。アウクスブルク国民大学講師就任、ドイツ各地で運営される多数の独日協会との文化イベントの企画構成、ドイツ公共ラジオ放送へのゲスト出演など、あらゆるニーズに応えるマルチアーティストとして多種多様な分野からの厚い信頼を得ている。